なぜ今は酒粕が貴重になってきたのでしょうか。
酒粕は副産物です。日本酒が造られなければ生れてこない品物です。したがって酒粕が生れてくる度合いは、日本酒の製造高にかかわってきます。
日本酒の生産高は、現在(2006年)課税数量(酒蔵から出荷された数量)で見た場合一番多かった1975年(昭和50年)の41%ほどしかありません。単純にそれだけ考えても少なくなっているのがわかるかと思います。
さらにそれに拍車をかけているのが酒粕が出ない酒造りです。効率は良い(粕歩合が0%に近い)のですが、果たして味はどうでしょうか。一つの製造方法ですからラベルなどではわからないのです。