@では価格の面について書きました。価格上昇分が酒蔵へ行っているならまだ納得もしますが全く関係ないところへ流れていってしまうのは何か釈然としないものも感じています。
それでは手に入りにくい日本酒は、美味しいのでしょうか。答えは、なーんだと言われそうですが、YESであり、NOであります。美味しいとか美味しくないとかは、個人の好みが大きく反映されますから、100人を満足させられる日本酒はありえません。それがどんなに高い日本酒であろうとです。
ただこのように書いた事には、そのお酒を飲むときの条件があります。その条件とは目や耳で飲むのではなく、目や耳のない舌で飲むことです。目で飲んでしまったり、うわさや値段で飲んでしまったら先入観だけで味が形成されてしまうかもしれません。
例えば、同じ酒蔵の同じお米で造った吟醸酒(精米歩合50%)と大吟醸酒(精米歩合40%)があったとします。皆さんならどっちが美味しい(飲む前)と思われるでしょうか。ほとんどの方は大吟醸の方だと思われるのではないでしょうか。
この日本酒を目隠しで飲んだらどうでしょう。大吟醸の方が美味しいと感じる方が多いとは思いますが、100対0にはならないと思います。なぜなら精米が多いと味が淡白に感じられる方が多くなるからです。
同じ酒蔵でも分かれるのに違う酒蔵ならなおさらです。また、毎年毎年の酒造りの中でブレ(品質格差)が少ない蔵はほんとに少ないんです。同じ年の造りの中でもブレが多い蔵もたくさんあります。これは技術の問題もあるので私はそれ以上はわかりませんが、味をみてそう感じることもままあります。
それでは品質はどうでしょうか。品質に関しては、手に入りにくいお酒がすべて品質が優れているとは言えないと思います。全く逆になっていることすらあります。
最近は生産石数(生産量)の少ない酒蔵が異常にもてはやされてしまっている状態が多く、それがいったん有名になると生産量を増やしていくのが多いように感じます。このことは今まで大量生産の日本酒もどきのお酒が出回っていたことの反動でもありますが、小さいから良いという事ではありません。
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有名でプレミアがつく日本酒は美味しいの?A
posted by sakeito
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