前回のAで書いた「目と耳のない舌で飲むこと」とは、このブログでも以前書いた先入観のことです。しかし、生きている以上これらが全くなしという事はありえませんからしっかりと自分の指標を持つことではないでしょうか。
もう一点前回のその飲むときの条件の文章に付け加えなくてはいけないのが、お酒の健康状態です。良い状態でなければ評価されたお酒がかわいそうです。市場に出回っているお酒を飲ませていただく時に多く感じるのがお酒の劣化です。
このことは、メーカーから出荷した時が全て良いということではありません。もちろんその時のほうが良い状態である場合が圧倒的に多いのが現状ですけど。
ここで言うお酒の健康状態とは、お酒ごとの状態のことです。どのような状態で出荷され、どのような状態で管理され過ごしているかです。お酒によっては冷蔵庫保管が必ずしも良いとは限らないということです。がしかし、リスクを考えると冷蔵庫管理が良いですけどね。
プレミア価格が付かないお酒の中にも品質的にも味的にも素晴らしいお酒はたくさんあります。お客様とお話をしていると間違った知識をお持ちの方も多くいらっしゃいます。
もちろん私の見方がすべて正しいとは思っていませんが、正しい知識を持つことによってより幅の広い選択が出来、さらに自分にあったお酒と出会うことが出来ると思います。それこそが地酒であると思います。
マスコミやネットなどで言われていることがすべて正しいということではありません。そこにはいろいろな思惑などが多く絡んでいると思っていただいたほうが良いと思います。プレミアの付くお酒は、そのような思惑などがいろいろ絡んでいることも多々あるようです。もちろんすべてではありませんのであしからず。
もう一つ美味しいか美味しくないかで見逃せないというか見過ごせないのが味覚の変化です。このことはまた書きたいと思います。
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有名でプレミアが付く日本酒は美味しいの?B
posted by sakeito
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