毎年この季節になるとお問い合わせが一段と多くなるのが酒粕。皆さんご存知のように日本酒を搾った後に出る粕のことです。私個人的にはこの「粕」と言う呼び方は好きではないのですがしょうがないですね。
今でこそ貴重な存在になってきている酒粕ですが、少し前まではほんとに厄介者だった時代もあるのですからこの呼び名もしょうがないかなという気もします。そこで酒粕ですが当然お酒の種類がいろいろあるのと同じように酒粕も本来はいろいろな種類があります。
たとえば「精米歩合55%の山田錦の純米酒」を搾った粕、「精米歩合60%の五百万石の純米酒」を搾った粕では違いがでます。もちろん材料の違いだけでなく搾る道具、搾り方、搾り具合(最終的にどの位圧を掛けるか)などによっても違いが出てきます。
もちろん酒蔵では酒粕に関してはそこまできちっと分けることもなかなか出来ない(搾りが重なる時なども多くなるので)ので、厳密に分けることも出来ない時もままありますが、それが分かる時は、その違いを実際に体験することも面白いと思います。
当店でも12月の上旬から販売してきた酒粕は、越の華、清泉、天明、末廣、繁桝といろいろな酒蔵の酒粕を販売してきています。それぞれ個性の違いが出ていてお酒の違いを体感するのと同じくらい面白いです。お酒はあまり飲めなくても甘酒は好きだと言う方はこの面白さもぜひ体験して下さい。
現時点(12月28日)でご用意している酒粕は
・繁桝 精米歩合60%雄町純米酒の酒粕 1kg 450円
・末廣 精米歩合60%五百万石純米酒の酒粕 1kg 350円
になります。
年明けの1月10日頃入荷予定の酒粕は
「繁桝 吟醸粕」になります。搾ったお酒は判りますので店頭販売の時にご案内したいと思います。
酒粕のこと(2008/12/28)
posted by sakeito
| 季(きせつ・しゅん)