2007年2月 曙酒造(天明)

天明の蔵元の曙酒造へ。
今までは会津坂下のインターで降りてたのですが、新鶴のパーキングエリアで社会実験と称してETCだけの乗り降りが可能でしたから、その方が地図上近いと判断し、降りたのはよいのですが、結局迷子になって着くのが遅れてしまいました。

着くと孝明さんと明美さんが快く出迎えてくださいました。まずはお茶をいただきながら近況報告とお酒の話を

搾りあがったばかりのお酒を利き酒しながらいろいろとお話をしました。造りの責任者でもある奥様の明美さんは、昨日甑倒しも済んだとのことで、まずは一安心という安堵の表情が見えました。

それでもまだまだ気が抜けない時期であることに変わりはありませんが、お二人の会話を聞いているとちょっと夫婦漫才(失礼)のようで笑ってしまいました。

気温が高いのでいろいろと大変なことも多いと思いますが、寒すぎるよりは管理がしやすいとのこと。それよりも雪がほとんどないために雪かきの苦労がないことがだいぶ楽だと仰っていました。

私など雪がシーズンに1回か2回位それも5cm位しか積もらないところでは、その苦労もほとんど解らないのですが。朝は、道路の雪がかかれたところの片づけから始まるそうです。

いろいろとお話した後、蔵の中を見せていただきました。甑倒しが終わったということもあって、造りの時期にしては蔵内はひっそりとしていますが、タンクの中にはフツフツともろみが元気良くしています。

何本かのもろみをみせて頂きましたが、表情がそれぞれ違っていて、その表情の違いが、お酒の違いになって出てくることがよーく解ります。

また、もう瓶詰めされて出荷の時をじっと待っているお酒にもあって来ました。通常この時期だと冷蔵庫に入ってもあまり寒いと感じないのですが、やっぱり暖かいこともあって、庫内はだいぶ寒く感じました。

冷蔵庫といっても大きな家一軒分位の大きさがありますから箱に入ったお酒が何段も重なっているという感じです。

時間の関係もあって、早めにおいとましました。今年の純米吟醸本生は、酸の出方がきれいな仕上がりになっています。また今年初めてリリースの亀の尾を使って小さなタンクで仕込んだお酒もすごく良い感じで生れてきましたので、お楽しみに。