べろメーター

今頃の時期から3月下旬頃までは、しぼりたて新酒のラッシュになります。時々の出来によって早めに飲みきった方が良いもの。開栓してから味わいの変化を楽しみながら飲めるもの。ガチガチに硬くてまだ御案内しにくいもの。などなどいろいろなタイプが出てきます。

でも好みも人それぞれありますから、逆に言えば面白い季節と言うことも出来ます。もちろん17B.Yや16B.Yもまだ市場には残っているでしょうからこれらも含めるとより幅広くなります。

ただワインも同じですが、何でもかんでも寝かせれば良いというものでもありません。それぞれのお酒の持ち味をいかに引き出せるか、どの時期なら良いかなど難しくも「べろメーター」にかかわってくる事になります。

日本酒は、ワインよりも短いサイクルで熟成の最高点に到達するとはいえると思います。もちろん20年や30年たったとしても飲めなくなることはないですが、より美味しく感じるかというとこれくらいの期間だと?マークがつくように思います。

勝手に書かせて頂くとすれば、もともとのお酒の持っている総酸の量に関係しているのではないかと考えてます。が、科学者でも研究者でもないのでわかりません。

前にも書かせていただいたことがありますが、近年は科学が進んで、醸造の仕組みもだいぶわかって来ました。その関係もあってか、お酒の味をみるとデータに頼りすぎてるのではないかと思うことが度々あります。

何をもってそんな事をいっているのかを説明する事は難しいのですが、そんなに簡単ではない事も承知の上で、データに振り回されて欲しくないなという気持ちを持っています。これは、ワインでも感じることがあります。

また、先日ある酒蔵のアルコール度数14−15度のお酒を飲みました。多分そのお酒は、この度数ではこのお酒の持っている持ち味が全く発揮されていないという味でした。ほんとに出荷の時に味をみているの?保管の問題ではないと思います。

これが、1度まで行かなくても0.5度度数が高かったらいいんじゃないかなと感じました。酒税の問題や表示の問題などいろいろ面倒くさい事があることもあるのでしょうが、それでもやっぱりと感じてしまいます。
posted by sakeito | 味(あじわう)