お米は磨けば磨くほどおいしいお酒が出来るの?

「お米は磨けば磨くほどおいしいお酒が出来るの?」というご質問がありました。確かにイメージ的にはよくコマーシャルなどで「磨きに磨いて造った」などといわれていますからそういう捉え方も出来るかもしれません。

ただ勘違いしやすいのが、前にも書きました、品質の高いお酒と美味しいお酒の違いです。美味しいという概念は、個人個人によって大きく違いがあります。

確かにお米を磨けばきれいで雑味の少ないお酒は出来やすくなりますが、この専門用語で言うところの雑味の捉え方が難しいと思います。実際には、旨みと雑味は違うのですが、この雑味を旨みと感じている方が非常に多いと思います。これは言葉では非常に表現が難しいです。実際に私なども数多くの実体験と的確な指摘からなんとなくわかってきた程度だと思ってます。

しかし、こんな事は実際に楽しみながら飲む段階では、全く必要でなく、美味く感じるか感じないかだと思います。

したがって、お米を磨けば磨くほど美味しいかと問われれば、好みによって変わってくるという答えになってしまうとなります。

磨けばといった表現ですが、あまり磨かないのもいかがなものでしょう。経験則上、「磨けば磨くほど」といっての味わいの違いは、精米歩合65%よりも磨いていった時の違いであると考えています。

ただ、精米歩合の違いで旨みの出方の時期も違ってきますので、その時期を的確に捉える事が出来ればある程度合わせることが出来るでしょう。

posted by sakeito | 味(あじわう)