「初呑切り」 越の華酒造 小野寺聡さん

新潟越の華の酒蔵では、この時期、平成11酒造年度の「初呑切り」(はつのみきり)という行事を行います。

これは冬に醸造した日本酒を瓶貯蔵、タンク貯蔵いたしますが、そのお酒がどういう状態になっているかを、タンクの下部にある呑口(のみぐち)というとことを一本一本封を切り、「味、香り、透明度、含み香、酸味、苦味、辛味、塾精度、香味のバランス等」を唎酒します。


原酒、弊社市販酒、他社市販酒の3ブロックに分け、弊社技術顧問の廣井忠夫先生(前 新潟県醸造試験場 場長)を審査委員長に、杜氏、経営陣、従業員、および、新潟市内の販売店の皆さまにより唎酒が行われました。

講評は「香味の豊かさとバランスが取れた酒である」とのことでした。


蔵の7月、8月は造りはお休みなので静かですが、暑さの中に蔵の建物から力強い息吹を感じます。

「さぁ、今年も頑張るぞーぉっ!」と。

2000年8月
越の華酒造 専務 小野寺聡
posted by sakeito | 蔵人からの風便り