2001年4月 真澄 諏訪蔵

4月12・13両日一泊で行ってきました。今回も計1,500kmの強行軍で、13日の帰りも勿来に着いた時には日付が変わっていました。

まず、12日は一路長野の諏訪へ。
甲府を過ぎたあたりから、鮮やかな濃いピンク色の桃の花と淡いピンク色の桜の花に出迎えられ、真澄の諏訪蔵に着くと、いつものように大粒の雨が...
(私は実は雨男なのです>< 蔵へ出かけると必ず一度は雨や雪が降ります。)

ちょうどこの日は、関東甲信越国税局の鑑評会があり、杜氏、常務は留守でした。そこで勤務30数年という蔵の主(怒られるカナ?)の通称「なおさん」小林直江さんに蔵を案内していただきました。

造りのほとんどは修了しており、特殊なお酒「花まる」の仕込と搾りをしていました。
「花まる」の醗酵を止める作業は、円筒形の長い筒に氷を入れて、タンクの表と内から冷やして止めます。
搾りたての「花まる」は新鮮な果実をかじった時の爽快感と甘みが一体化し、蔵ならではの味わいでした。
そのまま商品化できればと思いつつ、なおさんは「怖くて、怖くて…できません」とのことでした。

当方の営業を担当している山本さんが「この前の××は、ちょっと失敗だったでしょうかね。」となおさんに聞くと、顔を紅潮させ、「そっんなことないです。自信作ですッ。」とムキになって怒ってしまいました。
造りの時の蔵人の真剣な眼差しをかい間見るようで、一人一人が自身と誇りを持って真澄を造っていることを感じ、ちょっと安心したような、そんな気持ちでした。