味淋(みりん)について

みりんは、もち米と米麹を使い、米焼酎にて糖化させます。

日本酒とは違い、酵母によるアルコール発酵の工程はありません。
今流通している「みりん」と名の付くほとんどは、実際は添加する糖類で甘みを出しています。

一方、「福来純 本みりん」は、昔ながらの手造りで、工業用糖類を入れることなく、自然の営みだけで甘みとコクを出します。
したがって、糖化工程に約90日間かけて、そのもろみを搾り、液体と粕に分けます。
この液体を約3時間常温で寝かせることによって、さらなるとろりとした甘みと黄金色がでてきます。

みりんは本来、熟成が必要なお酒です。また、みりんと言えば調味料としてとらえがちですが、本来は飲用として開発された酒です。
この甘みは昔はとても貴重だったのではないかと思います。

このような造り方でできるみりんは全国でもほとんどなくなってしまい、今では2軒のみとなってしまいました。
posted by sakeito | 識(しる)