2月中旬、新潟市の越の華酒造へ二人でお伺いしました。
その日は、3月中旬並みの暖かさで、道路に雪は全くなく小春日和という感じ。
到着後、早速蔵内を拝見いたしました。
11時頃だったので、お米の蒸し、麹室への引き込み、種麹をつけるなど、その日の作業は終了しており、明日の蒸し米の準備をしているところでした。
忙しい造りの日々の束の間の休息の時間といったところです。
麹室では、種麹を付けた蒸米を、大きなまんじゅうのように布にくるんで保温していました。
麹室の温度は35〜36℃、湿度70%。とっても大事に守られていて、この光景を見る度に顔がほころびます。
この後、麹が出来るまで多くの手を入れます。
酒母室は、10日程経過した酒母があり、出来上がり寸前といったところで、フレッシュなあんずの様な香りが漂っていました。
もろみ室では、大吟醸クラスの「もろみ」のタンクから、全く同じ精米歩合、お米で仕込んだ12日目と14日目の「もろみ」(醗酵途中のどぶろくという感じで、米粒が残っています)を試飲することができました。
2日間の差もさることながら、タンクの違いもあり、とても貴重な味を知ることができました。この「もろみ」、純米大吟醸「桂清水」の候補のお酒とのこと。
しっかり造られた麹と適切な品温での管理を感じさせる味で、搾られた後のお酒が楽しみです。
今年は、蔵にお願いして、この「桂清水」を特別に本生無ろ過で出していただくことになりました。
今年の新酒も試飲しましたが、全体的にこれから旨みがでてくるとてもすばらしいお酒になるなという感じでした。
この日は、国税庁の巡回指導の日で、山田杜氏にはお会いできず残念でした。
今年も越の華は頑張っています。みなさまご期待ください。
2002年3月 新潟市 越の華酒造
posted by sakeito
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