お酒を造る最後の工程で搾りといわれる澄んだ液体を抽出する工程があるのですが、「酒粕」とはこの工程で残った固形物の事をいいます。
したがって、酒粕にも本来はお酒と同じようにいろいろな種類があります。
例えば、純米酒の酒粕・山田錦55%吟醸の酒粕などというようにあり、また搾り方の違いによっても種類があります。酒蔵ではそこまでは分けずにある程度分けて混ぜてしまっています。
ここで酒粕の独り言を…
「昔は邪魔者扱いしていたのに何で今は引っ張りだこなんだい」
そうなんです、昔は廃棄するのに困っていたほどで、「粕取り焼酎」なども廃物利用の一環として生れてきた経緯があります。
では、なぜ今は引っ張りだこなのでしょうか。
一つには、酒粕がほとんど出ない酒造り(プラントといってもよい)で酒が造られているところが多くなった。もう一つには、昔よりも高品質なお酒を造る事が多くなり、酒粕の品質も向上した。という事があると思います。
皆さんも酒粕をお買いになられる時、その酒粕の素性をお聞きになると面白いですよ。また酒粕を見るとその酒蔵やそのお酒の一端が垣間見る事が出来ます。お酒の出来もわかるかも。
酒粕が引っ張りだこの理由
posted by sakeito
| 識(しる)