11月中旬。そろそろいろいろな酒蔵から「しぼりたて新酒」が入荷してきます。今年はどんなかな?と今一番わくわくしている時期でもあります。
これから出てくる新酒にとってこの寒さは、なかなかの恵みになるか。年内に出てくる新酒は、普通酒や本醸造、純米などのクラスが多く、それより上のクラスになるとほとんどが年明け辺りになります。
「新酒」=「おいしい」というイメージは、いつ頃からあったのでしょうか。
本来、日本酒もワインも生まれたてのお酒は、バランスが整ってなく、熟成を重ねるごとに成長していきます。成長の度合いは、お酒によってまちまちです。早熟型のお酒もあれば、晩熟のお酒もあります。でも、最近いろいろな酒蔵の新酒を味見させて頂くとあまりにも早熟のお酒が多いように感じます。
今の日本酒の酒蔵は、あまりにも焦りすぎているように思えます。私は味を見て、日本酒造りの原点「一麹二もと三造り」をもう一度じっくり考える必要があるのではないかと感じています。
成熟の度合い
posted by sakeito
| 季(きせつ・しゅん)