日本酒の一日の変化

先日あるお客様から当店でお求めになられた日本酒の事でお問い合わせを頂きました。
「日本酒を最初に開けた時はとても好い感じだったのに、翌日以降飲むと味が薄っぺらに感じた」というものでした。

早速、同じお酒を開栓しその日から経過を見てみました。
ある一定の答えが見つかったのでお客様に自分なりの回答をお伝えしました。

私が一番感じた変化は、香りでした。開栓によって急速にやや重く感じる熟成香が顔を覗かせた為だと思います。そのため翌日からは香りに比して味わいが薄く感じられたのではないかと思います。熟成の味わいが追随してくればまたバランスよくなるのではないかとも思います。そのお酒がそういう時期にさしかかっていたと考えられます。酒蔵へも連絡し、そのお酒のロット自体に不具合はないとの事を確認しました。

やっぱり日本酒って繊細かつダイナミックで、私たちにとっては難しいですが、逆にみればとっても面白い飲み物ですね。
posted by sakeito | 嗜(たしなむ)