さて、表題の大波・小波ですが、これは何かというとワインの熟成の過程の事なんです。
ワインの熟成は、一直線に伸びてゆくのではなく、子供の成長と同じようにグーンとのびる時と停滞(後退)する時が交互にやってきて最終的に成長します。この波が、ワインごとに違いがあるのです。
ポテンシャルの高い(有名なワインということではありません)ワインは、この波が大きく、ポテンシャルの低いワインは、波が小さく来ます。これは、同じワインであってもヴィンテージによっても違いが出てきますので一概に期間はいえませんが、大まかにはそういう流れになります。この波の停滞期(後退期)がいわゆるスランプといわれる時期になります。
たぶん皆さんも御経験があると思いますが、同じワイン(年号も同じ)を時期をずらして飲んだ時全く違って感じられたというようなことです。もちろん保管の状態によっても違いがあります。