福島県双葉郡浪江町にあります「磐城壽」さんへ行ってきました。
磐城壽さんは、蔵の敷地の端が、防波堤というもしかしたら日本で一番海に近い酒蔵かもしれません。
本当はもっとゆっくりお伺いしたかったのですが、明後日からの当店の試飲会で搾りたてを味見て頂きたかったので、今日無理無理行っちゃいましたので、いつもながら駆け足になってしまいました。兄の大介氏を中心に弟の荘司氏がタッグを組んで造りをしています。
今日お伺いした時は、純米酒の槽での搾りが、"せめ"を迎えている状態でした。運良く酒袋の積み替えのところを拝見する事が出来ました。上の写真はその時の様子です。このような作業を実際見てみると、槽での搾りは薮田式の搾り機を使うよりも格段に手間隙がかかるのだなと改めて実感してしまいます。
今回の訪問は、家内と一番下の子供を連れて行きました。大介さんの息子さんと家の一番下の子どもが同い年なんです。初めのうちは、人見知りをしていましたが帰る頃にはだいぶ接近してました。もうちょっと時間があれば、たぶんけんかしながら遊ぶような雰囲気でした。いつも思いますが子供ってすごいなとこのような時に感じます。
麹室(ムロ)、もと場(酒母室)、搾り場、もろみなどを駆け足で見せていただきました。造りに入っているときの蔵は、動と静が入り混じっていると感じます。私は、造り手ではありませんから造りの工程などはまだまだ分からない事だらけです。でも、造りに入っている時の酒蔵に来るといつもそう感じます。一分一秒でも急がなければならない時とじっと我慢しなければならない時。この動と静という対照的な中にお酒本来の姿があるように感じます。
少しの時間でしたがお茶をいただきながらいろいろとお話をしてきました。
明日からの当店の試飲会で飲んで頂くのに2月上旬発売予定の中汲みのしぼりたて純米を少し分けていただき帰ってきました。明日からの試飲会は、この分けていただいたお酒もお飲みいただけますのでどうぞご期待ください。
2006年1月 磐城壽訪問
posted by sakeito
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